企業に所属した37年の経験で学んだこと
企業に所属した37年の経験で学んだこと
企業に所属した37年の経験で学んだことは、人(従業員)のチカラが集結したときの素晴らしさでした。
みなさんも「この業務(ミッション)ちょっと難しいな」と感じたことはきっとあると思います。数値目標が高い、納期が短い、メンバーが足りない、知識・経験が無い・浅いとか様々な要因があり、難しいプロジェクトほどそのように感じがちです。
ただ、はじめは難しいと思っていたのに、取り組みを進めると少しずつでも前に進んでいる事に気づき、ゴールが近づいてることを実感し、最終的にミッションが達成できた!という経験をお持ちの方も少なくないと思います。
実は、私もそのような経験が数多くありました。
グループ各社からの反発を受けて
一例を挙げますと、新卒採用を本社単独からグループ採用に仕組み変更した時です。
グループ会社より知名度のある本社採用が断然有利です。時には、グループ会社が先駆けてコンタクトしていた学生が本社の内定を受け、グループ会社の内定を辞退する。そんなこともありました。当然、本社-グループでの確執が生じます。それを承知でグループとして採用広報活動、エントリー窓口を一本化して仕組みを変更していくのです。
最初は、主要なグループ会社の採用責任者から反発がありました。幾度となく、グループで取り組むことのメリットや具体的な取り組みを伝えていくうちに、少しずつ関係性が和らいでくる。スモールスタートで協働をはじめ、徐々に活動を広げていき、最終的にはグループ採用責任者・担当者が一丸となってイベントを運営していくようになりました。
かなり要約して紹介しましたが、グループ採用活動が成功したきっかけはどこにあったのでしょうか?
関係者の利益を調整する
私がこの取り組みで一番重要視したのは、関係者の利益(有効性)でした。
新卒採用業務の関係者は、「学生」「グループ各社」「本社」です。
3者の利益を現在(いまの状況)、過去(以前はどうであったか。環境変化も踏まえ)、そして未来(3者にとってありたい姿)を言語化(具体的に)していきました。
はじめは、1社から、そして2社~3社と言語化の共有が増えていくと勢いがついてきました。言語化の共有できた仲間(同志)から新しいアイデアやもっと良くするための提案がでてくるのです。
ここまで来れば成功です。
3者の利益が合致して“参加して、取り組んで良かった”となり継続していきながら、さらに良いものがうまれてくるのです。
“ありたい姿”を具体的に言語として共有・共感して、同じ目標に向かって一緒に取り組んでいく。一見、遠回りのように見えますが、効果の大きさ・持続性に優れています。
あくまでも一例ですが、上記のような経験を基にして、『Tomoに..』を起業しました。
お客様と“ともに”考え、“ともに”勉強し、“ともに”成長していく。
“ともに”接するように自然体でフランクに、常にお客様と一緒に課題に取り組み、明るい会社(組織)の創造を支援していく。これが、Tomoに..の志(Purpose)です。